清涼飲料水の注意点

ペットボトルなどの清涼飲料水の消費量は依然として増えているようです。清涼飲料水とひと言でいっても種類はさまざまですが、それらのメリットとデメリットを考えてみましょう。

水分の補給に役立つ

私たちの体は、汗によって水分が失われます。汗は体温の調節、重金属(鉛やカドミウムなど)の排泄に役立っています。

しかし、体の水分が不足するとこの働きができなくなります。そこで水分の補給として清涼飲料水を飲むということになります。水分を補給しないと尿が濃くなって結石を引き起こす原因にもなりかねません。

スイカ

夏の暑い盛りによく冷やしたスイカを食べますよね。このスイカ、水分が多いだけでなく、尿を出しやすくする働きがあります。汗のために濃くなった尿を早く排泄させる働きがあるというのは、全く自然のしくみはうまくいっていると感心させられます。

尿を出しやすくする日本茶や麦茶、中国茶

カリウム

清涼飲料水のなかにも尿の出をよくするような成分が含まれているものがあります。植物を原料としたものにこれが多いようです。日本茶や麦茶、中国茶などはその例です。果物を原料としたものもそうです。カリウムという元素がその成分の一つになっています。

もちろん、市販の缶やビン入りの清涼飲料水でなく、手作りの麦茶やジュースでも水分の補給にはさしつかえありません。また、尿を出やすくする成分は食べものとして食べるのも結構です。

砂糖・糖分をとり過ぎる恐れ

清涼飲料水の中には大変甘いものがあります。砂糖や、甘味の強い砂糖の仲間の成分が含まれています。缶やビン全部を一人で飲むと10~30グラム以上の砂糖をとることになることも少なくありません。砂糖のとり過ぎの心配が出てきます。

集中力の低下

砂糖のとり過ぎは健康によくありません。ふさぎこみがちになる、集中力が出ない、怒りっぽくなる、忘れっぽい、心が空虚になる……などいろいろなよくない状態が体に出てくるという研究もあるほどです。

心臓病

その他、貧血、風邪、化膿しやすくなる、心臓病になりやすい、虫歯になりやすいなど砂糖のとり過ぎの害はたくさんあります。日本人の砂糖消費量は平均的にみて危険な量に達していると考えられますので、とり過ぎにはくれぐれも注意してください。

とくに夏は注意

暑い夏に冷たい飲みものを多量にとるのは大事なことですが、甘いものばかりではよくありません。食事の前などに甘い飲みものをとると、食欲を低下させることにもなります。暑いときは、それでなくとも食欲が出ないものです。甘い飲みものはほどほどにすべきですね。

リンの多い清涼飲料水に注意

清涼飲料水のなかには、食品添加物として許可されているリンを比較的多く含んでいるものがあります。リンは大切な栄養素ですが、とり過ぎると問題です。日本人の食習慣からみるとリンは十分な量をとっている栄養素の一つで、むしろとり過ぎが心配されているのです。

ミネラルの吸収が悪くなる

リンのとり過ぎはカルシウムや鉄、その他の大切なミネラルの吸収を悪くする恐れがあります。カルシウムの吸収が悪くなると骨や歯によくありません。鉄の吸収が悪くなると貧血の心配が出てきます。

上手に付き合う

激しいスポーツのあとの冷たく甘い飲みものは疲労回復の役目も果たしてくれますが、飲み過ぎはよくないですね。飲み過ぎないよう、上手に清涼飲料水とつきあってきましょう。