四季の食べものと健康

食べものが健康を左右することは疑いありません。問題はどんな食生活を毎日するかにあります。そのいくつかのポイントをまとめてみましょう。

四季折々の食べものを大切に

四季の豊かなわが国で、季節毎の食べものを大切にする食生活は、季節感を味わいつつ食べるということからも、とてもすばらしいことだと思います。心の健康にも良いですね。

季節感と「ときめき」

最近は食べものの季節感が失われがちですが、春になったらあの食べものが出てくる、夏は、秋は…と、食べものに対する期待感、心のときめきは心の活力とも結びつく大切なことと思います。お子様がいらっしゃる家庭では、子どもたちにもそんな気持ちのすばらしさを味あわせてあげていただきたいですね。

めりはりのある食生活

お正月とか桃の節句、入学や子どもの日、誕生日、お祭りの日など、それぞれの節目節目に特別な料理を食べる習慣を大切にしたいと思います。いつもご馳走では、食べものの大切さが見失われてしまうのではないでしょうか。

家族みんなで料理

節目ごとに、できれば家族みんなで手作り調理をしたいところです。ファミリーレストランで食べたり、お惣菜やさんで買ったものより、一年に数回、家族がみんなで手伝って何かをつくり、みんなそろって食べる習慣を大切にしたいですよね。

素材の持ち味を大切にしたい

私たちの食べものの7割は加工食品だといわれます。食品の加工は大切ですが、行き過ぎると問題です。大へん便利な調理済加工食品、加熱するだけで食べられるような食品も、これが全国どこへいっても同じ味、同じ香り、同じ舌ざわり、歯ざわりとなると、食べものの持つ多様性を味わう私たちの味覚を画一的なものとしてしまい、他のものを受け入れなくしてしまうことになりかねません。

画一的になりすぎない

にんじんも、だいこんも、いもその他の食べものは、品種や生産された場所によってそれぞれ微妙に風味が異なるものです。その違いを味わうことができることはそれだけ食生活が豊かになること。野菜、肉、魚をはじめ素材の持ち味を大切にした食生活を心がけたいですね。

食品の組み合せを考えて食べる

海草、小魚、包丁で切って中まで色のついている野菜、そして麦ごはんまたは全粒小麦粉などでつくったパン。これらの食品を毎日(できれば毎食)食べるようにすると、食品の組み合わせのバランスは良くなるはず。

安全な食べものを選ぶ

見た目には立派できれいな果物や野菜などは、しばしばたっぷりと農薬がかかっていることがあります。肉や卵や魚にもそういうものがあると聞きます。信用できるお店で食べものは買うべきでしょう。季節はずれの食べものにはきっとどこかにむりがあると思います。

見直そう! 日本の料理

ご飯と魚、豆腐、野菜のおひたしにみそ汁、という日本的な料理の組合せは、カルシウムとタンパク質を補うために大変よい組み合せです。また、日本料理はその時期にとれた魚や野菜をおかずとして、また、みそ汁の具として用いることから、食卓に季節感を添えてくれます。このように、色どりや盛りつけ方などを含め、季節感をいかした料理であるとともに、日本の食事はその食べ方に特徴があるといえるでしょう。それは、ご飯(主食)とおかず(副食)を順々に食べることです。

主食とおかずを順々に食べる

西洋料理はどちらかというと、ひと皿づつ食べる食べ方です。つまり、日本の食事の食べ方は、口に入れる料理の種類によって、微妙に違う味を味わうことができるのです。ご飯とみそ汁が口の中で混ぜ合わさったときの味と、魚とご飯が混ぜ合わさったときとでは、ご飯の味がずいぶん違いますね。この違いをよく味わいながら食べると、食事も一段と楽しくなるのではないでしょうか。

カルシウムは良質のタンパク質などと

さて、カルシウムは、私たちの食生活習慣では、比較的取りにくい栄養素ですが、牛乳やチーズ、ヨーグルトなどから取っている人が多いようです。しかし、カルシウムは、それだけを食べているより、良質のタンパク質やビタミンC、D、マグネシウムなどとともに食べる方がよいのです。

豆腐、納豆、小魚

豆腐や油あげ、大豆の煮豆、納豆、骨ごと食べる小魚(しらす干し・丸干しいわし・煮干し・わかさぎなど)、海藻、また春菊・小松菜・キャベツの緑色野菜にも、カルシウムとこれらの栄養素が含まれていますから、お勧めします。

おかずでタンパク質を補って

タンパク質は、体の血液や筋肉、内臓その他をつくる大切な成分で、一日中じっと寝ている人にも、どうしても必要なものです。

肉や魚、卵、大豆とその製品などを食べるとタンパク質をとることができますが、ご飯やパン、うどん、そば、スパゲティなどのめん類にも含まれています。ですから、ご飯やめん類を食べていると、いつのまにか、タンパク質をとっていることになります。しかし、これらに含まれているタンパク質は、質が少し良くないので、おかずでこの欠点を補うようにして下さい。日本の食事の組み合せは、この欠点を補う意味でも、とても良いといえるでしょう。

塩の取りすぎ、肉の食べ過ぎに注意

私たちの食べる日本料理は、しょう油やみそを使うことが多いため、「塩」を取りすぎるおそれがあります。取りすぎず、その害を防ぐ、野菜やイモ類を同時に取ってください。また、肉料理を口にすることが多いと思いますが、食べすぎないように。

野菜も一緒に

野菜もいっしょにたくさん食べるようにしましょう。(生だけでなく、煮ても、焼いても何でもよい)。そして、肉では出しにくい季節感を、つけ合せの野菜などで、工夫して出すようにしてください。